空華
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フランスの新聞 『LEST REPUBLICAIN』2002年夏・ブザンソンを訪れた際 地元に掲載された記事




≪城之内ミサ…シタデル内動物園で 「禅」 を見出した音楽家≫
作曲家でありオーケストラ指揮者でもある日本人女性指揮者がブザンソンの地を再訪した。
彼女の名前は城之内ミサ。
彼女が初めてブザンソンを訪れたのは、1993年国際音楽フェスティバルの時だった。
そしてこのとき彼女は、このフェスティバル枠での国際若手指揮者コンクールに出場し、
指揮者としてのデビューを果たしたのであった。
「コンクールの前日、シタデル(城塞)に行き、動物園の中を歩きました。
その時、動物園内には人気が無くガランとしており、静謐な空気が流れていました。
そのおかげで私はとてもリラックスすることが出来、良い影響をもたらしてくれたのです」と、彼女はいう。
今日、彼女は再びフランスに戻って来た。日本のテレビ「毎日放送」の城之内ミサを紹介する番組撮影のためである。
彼女にとっては今回が6度目のブザンソン訪問となった。
「私はこの街の歴史ある古き佇まいと、ブザンソンの人たちの雰囲気がとても好きです。」

≪2つの文化の最良の美しさ≫
この日、城之内ミサは思い出のシタデル(城塞)の動物園に赴いた。
園長ジェラール・アンベールが彼女を迎え陽射しの溢れる午後、家族連れなどの人出で賑わう中に彼女は入って行った。
今日の動物園は静謐さとは無縁の状況ではあったが、この活気はむしろ気持ち良いものであった。
彼女は言う。
「最近CDを出しました。西洋とアジアの最良の美しさをここに込め表現するのが目的でした。
このCDがフランスで発売され、フランスの人たちに、この文化の美しさを知ってもらえればと思っています。」
30分の城之内ミサ特集番組はこの年末に日本で放送される。
この機会に日本の人々はこの美しき音楽家を迎えたブザンソンの街と市民について知ることになり、
ブザンソンにとっては最高の宣伝となる筈である。

(下線部分の放送は2003年3月24日 BS-i 『時空の翼』 O・A)